2010年 03月 08日

マイ・カーディナル

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自分にはカーディナルのことを語れるほど長い渓流歴があるわけではないし、ましてやオリジナルが発売された頃にはこの世に生を受けてすらいない。

だから自分が釣りを始めて道具に興味を持ち始めた頃にはカーディナルというリールはもはや「古い道具」でしかなく、現物を見たことがなかった。いや、正確に言うと33のグリーンのボディとリアドラグはなんとなく前から知っていた気がするので、どこかで写真か何かで見ていたのかもしれない。

カーディナルの実物に触れたのは学生のとき、アルバイト先でのことだった。閉店後にスタッフ皆で、当時は流行り始めだったメバルを釣りに行った際に先輩のスタッフが持ってきていた33を使わせてもらったのが最初だった。その時も「なんか巻き心地も重いしカリカリ音がする昔のリールだなー」程度にしか思わなかった。

2003年のある日、店のスタッフのW師からカーディナル3が復刻することを聞いた。自分にはそれほど興味もなく、カーディナルと言えばグリーンのボディの33しか無いと思っていたので、ベージュのボディのカーディナルがあることすら知らなかった。W師にとっては昔の憧れのリールだったようで、確か最初に入荷してから結構迷って結局購入していたと記憶している。

そのときW師が購入した復刻版のカーディナル3が今、自分の手元にある。W師が渓流でずっと使ってきたが、その後オリジナルを手に入れたそうで、就職祝いにと、貰ったものだ。

すぐに次の釣りで使ってみたのだが、正直、「?」という感じだった。確かにサミングはしやすいが、巻き心地は重くて飛距離も出せない。結局、使うのを止めてしまい、ディスプレイされるだけのリールとなってしまっていた。

昨年の秋のこと。カーディナル専門でリールをチューニングしてくれる業者があることを知り、自分のカーディナルを出してみることにした。今から考えると何故、使ってもいないリールをチューニングに出したのか、不可解だが、少しでも使えるリールにしようと思ったのだろう。

解禁を前にした2月の半ばごろ、ようやく戻ってきたカーディナルを回してみたところ、明らかに以前よりも回転の軽さが違った。ドラグの滑りも以前とは比較にならないほど滑らかだったし、何よりラインが平行に巻けるようになっていた。これならばまた使ってみたいと思った。

そして解禁後の初の釣行となった昨日、雨が降り濁り始めた支流で使った。今から思えば以前カーディナルを初めて使って、そして使うのをやめてしまったのもこの支流だった。しかし以前と違ったのは、リールから手に伝わってくる流れの強弱の分かりやすさや、巻き心地の良さだった。

それまで雑誌などでカーディナルの良さは散々言われてきているのを読んではいたが、正直言えば「そうなのか??」と思う部分もあったし、使ってみてもピンとはこなかった。が、チューニングから戻ってきたカーディナルを使って、ようやく自分にもそれが理解できた気がした。

今、自分が持っているカーディナルは2003年復刻の他に、33が1台。これはW師が吉祥寺の某ショップにいた頃に、倉庫から出てきたものが7000円ぐらいで売っていたのを買ったものだ。オリムピックが以前に復刻で出していたものらしく、「OA」の丸いシールが貼ってある。でもこの33はグリスが固まっているらしく巻きが重いので、いっそのことこれもチューニングに出そうと目論んでいる。

さて、3を譲ってくれたW師からは、この間、是非オリジナルを手に入れて使ってみろと言われた。確かにオリジナルの方がクレストマークがくっきりとしているし、スプールの文字もただの印字ではないし、細部を見ていくとしっかりと作られていて気品が溢れてはいるが、なんだか自分よりも年上のリールを使うのは身分不相応な気がする。自分にとっては復刻のこのモデルが原点だし、折角貰ったものなのでしばらくは使い続けてみようと思います。

いつかこのリールが壊れて使えなくなったとき、今度はオリジナルのカーディナルを譲ってくれ・・・・・・・ますかね?

by pioneerfield | 2010-03-08 00:02 | T-Impression | Trackback | Comments(0)
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