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2013年 06月 22日

ヤマメノモリ

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堰堤を高巻くと急にヤマメの反応が良くなった。

結構な高さがある堰堤だったし、高巻く時も足下が崩れやすい急な崖を登り、
これまた滑りやすい道なき崖を下ってようやく堰堤の上に出ることができたのだ。

暑い季節になってきたので今回はウェットウェーディングスタイルで支流を遡ってみたくなった。
バックパックに食料と飲み物と、ようやく戻ってきたOM-Dを入れて長時間を掛けてひとつの川を釣り上がるというわけだ。

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堰堤を越える前からヤマメの反応はあったが、所々先行者が釣り残した魚を釣っているような感じで、
その証拠に川岸には真新しい踏み跡があった。
ようやく手にした魚はパーマークが綺麗なヤマメだったが、その堰堤を越えるまではたいした釣果ではなかった。

苦労の末に高巻いた堰堤の上は水は少なくなっていたが、平らな瀬と淵が連続していた。
釣り上がり始めてすぐにヤマメの反応があった。魚は流速のある瀬というよりも
浅いヒラキに出ているようで、ミノーへの反応が活性の高さを表していた。

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魚のサイズはそこそこ良い。平均で25センチ、中には9寸ほどの魚も出た。
ミノーへの反応は良いがその反面でフッキングが難しく、強めのアワセではバレてしまうので
スイープ気味にアワせていくとようやくキャッチできるようになってきた。

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道路から高低差がある深い谷を流れている川なので、辺りは広葉樹に囲まれ、ハルゼミが鳴いている。
梅雨時期で昨日までは関東では雨が降り続いていたが、今日は時折晴れ間が出るぐらいの天気で、釣りはしやすい。

淵にミノーを通すと、25センチぐらいのヤマメが5、6匹チェイスをしてくる。
20センチ以下の魚はあまり居ないようで釣れる魚には満足だが、尺を超えるヤマメのチェイスは無い。
どこかに潜んでいるのだろうが、もう少し増水するなどの要素が無いと出てこないのかもしれない。

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良いヤマメを育む森には動物も多いようで、川岸には鹿の足跡が多い。
森に囲まれているので動物の気配は濃厚だ。
この辺りには熊も居るはずなので熊鈴は持ってきた方が良かったかもしれない。
釣り上がっていくと前方に猿の群れが見えた。
ここでは僕の方が訪問者なので、驚かさないように距離をとって、群れが行ってしまってから遡行を続けた。


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ところどころでバックパックを下ろして一休みする。
このまま釣り上がっていき、道路に上がれそうな場所が無ければ川通しで戻るしかない。
堰堤を高巻いた時に上がっていけそうな場所に道路が走っていたのでそこから戻れるだろう。

そう考えながらも遡行を続けていたところ、前方に民家が見えてきて、道路に上がれそうだった。
川通しで戻る必要は無くなったけれど、とたんに魚の反応が悪くなったのでそこから川から上がった。

尺越えのヤマメは釣れなかったけれど面白い川だった。
次は秋の終わり頃に秋ヤマメを狙いに訪れてみたい場所だ。


Tackle
Rod:エキスパートカスタムボロン EXC510UL
Reel:カーディナル3
Line:スーパートラウトアドバンスVEP5lbs
Lure:ボウイ50S、バルサ蝦夷50S、ツインクルミュート、スカリ50Sディープ

by pioneerfield | 2013-06-22 23:20 | travel sketch


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