2006年 03月 26日
支流、特に川幅が2、3メートル、時には1メートルに満たない川では完璧なアプローチが必要だ。ここで言うアプローチとは、釣人自身が魚をに手にするためにどのように魚に近づけるかということだ。言葉の通り人間が立つ位置の他に、キャストのテクニック、ルアーのトレースコースもそれに含まれるだろう。今回は支流のゲームが中心だったので、このことを否が応にも思い知らされた。 さて、朝に入った支流では、下流でI君が良い釣果を出していたのとは裏腹に、上流の自分は魚を出せなかった。川から道に出て車に戻る途中、地元の人に話し掛けられ、色々と話を伺っていると、どうやらこの方はヤマメの養殖をしているらしく、養魚場を見学させてもらった。この周辺の川に放流するのではなく、神ノ川など管理釣り場に卸しているとのことで、短い時間だったが貴重な話を聞くことができた。 下流で釣っていたI君と合流し、別の場所へ。ここはショートスポットだが確実に魚がいる場所である。先週釣り逃したヤマメをようやくキャッチし、ここはすぐに移動することになった。I君との協議の結果、別の川へ行くことにしたが、到着してみると川一面に水垢だらけでどうも釣れそうにない。案の定一時間ほど釣り上がったが魚のチェイスも見られなかった。 実は最近、どうもイワナが釣りたくてたまらない。この釣りを始めた一昨年は結構釣っていたはずなのだが、昨年は前半に尺イワナを二本ほど釣ったものの、その後は小型も稀に見る程度になってしまっていた。そういえば去年、35センチの綺麗なイワナを釣った川には足を踏み入れてはいなかった。次はそこへ行ってみようと考え、移動。 その川は川幅が狭く、両岸はコンクリートの壁だが、その上には潅木が茂っている。二手に分かれてアップの釣りを始めると、すぐに魚の反応があった。おそらくはレインボーだろう。しかしどうにもこうにもキャストが難しい。サイドハンド、バックハンド、ピッチングを駆使するのだが、木の枝を縫って正確なスポットに撃ちこめない。ちょっとした深みにはゴッソリ魚がいるのだが、取りこぼすケースが多い。 少し上流に登ったところで、ここぞというポイントを発見。キャストをするとすぐに反応があったが、トレースコースが多少ズレている。魚からの認識度が高いオレンジバックのミノーに変え、何度か枝に掛らないようにキャストを続けていると、何回か追った魚がついにフックアップした。 その後はレインボーを追加し、I君と合流してまた別の川へ。今日は支流を攻めているが、どうせなら前回の川で再度レインボーを釣っていこうかということになった。ところが、水量が減っており、魚がミノーを追わない。35センチまでは出たものの、調子は良くはなかった。ところで、釣れる時はミノーを通すラインを外しても余裕で食ってくるこの川のレインボーだが、今回のようにシビアな状況下では、ミノーを通すコースを、よりタイトにしなければならない。つまり、両岸のブッシュギリギリに通してしつこく誘ってやらなければヒットに持ちこむことは難しかった。ここにこの釣りの奥の深さがあると思う。なるほど、W師が夢中になるわけだ。 さて、今回の釣りはよりテクニックを必要とするシーンが多く、よい勉強になった。ちょっとしたことで魚をヒットに持ちこめるかどうかが変わるのは、何もトラウトの釣りだけではないだろうが、この釣りの場合、それが特に顕著なのだろうと思う。次回もこの釣りを、と言いたいところだが、実は本流域を少し開拓したいとも思っているのだ。そろそろ水温も良い時期になってくる頃だろう。 Tackle Rod:ストリームトゥイッチャーボロンTS-56UL Reel:セルテート2004(RCS) Line:GT-Rトラウトエディション4lbs Lure:蝦夷50S, Dダイレクト50, バフェットS43, シュガーミノー50F
by pioneerfield
| 2006-03-26 23:16
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