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2006年 08月 13日

渓の夏休み

渓の夏休み_d0000101_20351150.jpg次の日の朝は登川の支流に入った。前日の雨による濁りは既に抜けていて、朝の川はたとえ陽が差していても清々しいほどの清涼感だった。その中を上がっていく。相変わらずイワナの魚影は濃い。教科書どおりの流れから教科書どおり魚が出てくるし、活性も良い。ヤマメも混じっているようで、小さいながらもすぐに数匹釣り上げて、いい加減釣り上がったところで川を変えた。

次は三国川を攻めてみる。笹にごりで少し水位が上がっているのだろうか。アップストリームでは攻めきれないので、攻め方をダウンに変えて釣り下っていくと、イワナのヒットがあった。ここも今日は活性が高いのだろう。いかにもヤマメが出てきそうな流れだが、ヒットしたのはイワナばかりだった。どうもここ魚野川流域は圧倒的にイワナの魚影が濃いようだ。今年前半の桂川ではイワナを殆どといって良いほど釣っていなかったが、やはり川が変われば魚も変わる。しかもここのイワナはヒレもしっかりしていて、小型と言えどもなかなかのファイトをする。最近、アップストリームの釣りをやっていたので、ダウンで掛けたときの引き味を味わってしまった。

さて、今日もどうやら支流を開拓していくことになりそうだ。次は毛渡沢の上流部に林道を通って入っていく。車止めまで行って入渓するのだが、どうもこの川は見た目開けすぎているような気がする。この時期はいつも木々に囲まれた河川を攻めてきたので、一瞬、「釣れるのか?」と言う疑念が浮かぶ。



渓の夏休み_d0000101_20341957.jpg
ところが、魚はそんな考えを打ち砕き、ほんの少しの深みから次々とミノーを追った。上流に堰堤があるようで、流れは細くなっているのだが、魚の反応は良かった。堰堤を越える頃には数匹のイワナを手にしていた。

堰堤から先は先行者がいて、攻められなかったが、この区間は次回のお楽しみとしておこう。また楽しみが増えた。

こうして、二日目は魚の活性の高い中過ぎていった。いつもこんな風に魚が出てくれると楽しいのだが、今回は前日に降った雨の影響が大きかったのだろう。次来たときもまったく同じ釣果が望めるかと言ったら、そうではないことは充分承知だ。まあいつも同じだったらきっと面白くないだろう。刻一刻と変化する自然条件の中で、試行錯誤を繰り返して魚を追っていくことに釣りの面白さがあると思うのだが、どうだろうか?魚を釣るのにも頭を使う。

さて、今回は二日間の余裕のある釣行だったが、なんかもう正真正銘の「夏休み」って感じで過ごした。余裕があったらテントを張って夕食を作ろうと考えていたのだが、雨の心配もあったし、今回も寝ずに高速を走ってきたので、あまりの眠さにそのまま車の中で寝てしまった。機会があったら是非やってみたい。とりあえずテント、寝袋は車の中に標準装備だし。

次回はそろそろ気分を変えて別の河川へ行ってみようかと思う。関越の次は中央道あたりで。


渓の夏休み_d0000101_20353853.jpgTackle

Rod:ジェイドミラーJCGS-56L
Reel:イグジスト2004
Line:スーパートラウトアドバンスサイトエディション5lbs
Lure:アレキサンドラ50S, ツインクルミュート

by pioneerfield | 2006-08-13 23:41 | travel sketch


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