2008年 07月 19日
Tomとは小学校からの友人で、他の友人たちとつるんで遊んだりしていたのだが、自分がルアーの釣りを知り、バスという魚に興味を持ち始めた頃には、どういういきさつか、いつの頃か二人で釣りに行くことが多くなっていた。半島に住んでいた僕らには、バスはまさに幻の魚で、近くの野池に行ったり、たまに連れて行ってもらえる県内のダム湖がフィールドだったのだが、釣果の方は二人ともさっぱりだった。 初めてバスを手にしたのは自分が丹沢湖、Tomが芦ノ湖だったのを鮮明に覚えている。その後、相変わらず野池で釣れないバス釣りをしていたのだが、某水産高校のセンセイと知り合い、利根川へと足を向けるようになったのである。 今回の利根川の釣行の話があったのはTomからであった。自分がバス釣りをまたやりたいことを話していたところ、連休の初日に行きたい、ということだった。センセイも行く予定だったのだが、直前になって行く事ができなくなってしまったため、二人での釣行である。 さて、現在Tomは大宮に住んでいるため、現地に集合ということにして、早朝の東関道を走っていると、見たことのあるインプレッサが。とりあえず集合場所まで二台連なって走って行き、現地では一台で行動することにした。 夜も明け始めた頃、タックルをセッティングし始める。Tomのタックルは昔と変わらず・・・と、思いきや、なんすか?そのデストロイヤーとコンクエストDCは!? 「いや、実はこの日のために。」 って気合入りまくりです、それは。 そんなやり取りをしながら、最初に向かったのはお馴染みの横利根川。昔と変わった点といえば、そこそこ釣り人が増えたことであろうか。朝のこの時間でも何人か入っている。二手に分かれて早速釣り始める。Tomは得意のスピナーベイトで、自分はクランクでスタートするのだが、すぐに遅い釣りへとチェンジ。この辺の見切りは相変わらず早い。ラバージグでアシの際を撃っていくと、ラインが妙な方向に動く。 「あれ?これもしかして食ってね?」 まさかいきなり食うとは思わなかったので、へなちょこなフッキングになってしまったが、とりあえず掛けると、意外に良いサイズだ。ハンドランディングすると、42,3はあるだろうナイスサイズだった。早速Tomに見せに行き、写真を撮ってもらう。 その後、同ポイントを二人で上っていくと、Tomがスピナーベイトでヒットさせた。サイズは小さいがハードベイトでキャッチするあたりがさすがだ。自分もジグでもう一尾追加する。 朝の時間に人の入っていない場所をいくつか回ろうと、対岸に移動することに。この間センセイと来たときに良かった場所を釣って行くが、どうも良くなさそうだ。このポイントは夕方の方が魚の回りが良いのだろうか? 再び場所を移動して、比較的水深のあるポイントの足元を狙う。ラバージグでポツポツと反応はあるのだが、小バスが多い。この場所は最近埋め立てられてしまい、護岸が新しいのが一目見ただけで分かる。かつては春のシーズンにほぼ1日中クランクでカバーを狙っていたときに結構ヒットがあったポイントだったのだが、数年すると変わってしまうものだ。その他にも新しく護岸ができた場所や、逆に今にも崩れそうな護岸があったりと、時間の経過を実感させられる。 しばらくすると風が吹いてきた。風の吹き始めはパターンが変わるため、風の当たっている面を探して車を走らせる。とりあえず与田浦に向けて移動すると、途中で良さそうな水路を発見。ちょうど風の当たっている側がブッシュで覆われている。護岸されているわけではないため、ブッシュを掻き分けてアプローチするしかなさそうだが、こんな時に活躍するのが長尺竿・白震斬である。7フィート6インチのレングスを利用してブッシュを乗り越えて竿抜けポイントを直撃できる。結果はすぐに出た。ジグヘッドに食ってきたのは40センチジャストの良型だった。 しかし良いサイズはこれだけで、あとは二人して釣ったのは小バスだけだった。どうも前回から気になっていたのだが、30センチ台のバスの数が少なくなっているような気がする。Tom曰く、そのくらいのサイズが生まれるスポーニング時期に何か異常があったのでは・・・とのことだが、あながち間違いではないような気がする。全国的な傾向として、近年、バスが大型化する代わりに個体数が少なくなってきているらしいが、確かに利根川も40センチ台が以前に比べて釣れるようになってきている気がする。再開してからまだ2回しか来ていないからまだ何とも言えないが。 さて、こう小バスが多いとこれ以上釣り進んでも意味がない気がしてきた。与田浦の対岸はさらに風が当たっているが、変化が少なく単に護岸が広がっているだけだ。その中でもちょっとした地形の変化を探して移動する。ここでは自分はクランクで、Tomはノーシンカーで釣っていく。が、しばらくするとTomはいつの間にかスピナーベイトに変えていた。どうもこういうだだっ広い場所では遅い釣りは面倒でやっていられない、とのことだが、分かる、分かるぞ、その気持ちが。最近、自分も他の釣りではほぼ100%ハードベイトを使っていたので、最初は遅い釣りがもの凄く面倒だった。 そんなことを考えながら、面倒臭がり屋の自分はとうとうクランクを投げるのも面倒になって、護岸沿いをクランクを流しながら歩いていくテクトロに出始めた。が、それが功を奏したのか、ロッドティップが突如持っていかれた。引きからすると結構サイズはデカそうだ。水面に浮上してきたのはコンディションの良い、45センチはあろうバスだった。フックはリアのフックしか掛かっていない。このまま行くとバレそうなので、なんとかしてハンドランディングに持ち込みたいのだが、トレブルフックむき出しの口を掴むのは勇気がいる。ああ、こんなことならボガグリップ持って来ればよかった・・・。しかしバラしたくないので、仕方なく口をガシっと掴む。フックが指に刺さって痛かったが、なんとかランディングに成功した。 サイズは45センチ。前回の48センチよりも長さでは劣るが、飽食して太ったナイスコンディションの魚体だ。ここ二回の利根川ではどうもツイているようだ。午前中だけで40upを3本もキャッチすることができた。 そろそろ暑くなってくるので、この辺でそろそろ休憩するかと、釣具屋に行ったり、昼食をとったり、橋の下で寝たりと、午後3時までダラダラと過ごした。こういう時間もわりと楽しいのだ。 さて、夕方から釣りを再開。とりあえず横利根、与田浦へと釣り歩くが、Tomが横利根でバラしただけで、あとはノーバイトだった。与田浦に至っては濁りが入りすぎて駄目そうなので、再び横利根へ。夕方の方が良いのでは、と言っていたポイントである。ここでは二手に分かれて釣り始める。と、気付くとTomがナイスサイズを持っていた。いつの間に!? サイズはジャスト40センチ。バスが跳ねる音もさせずに釣ってくるところがさすがだ。彼は昔から妙なメソッドで釣ってくるのを得意としているため、センセイに「ダークホース」と称されるほどだったが、今回は至って普通のワッキーリグだった。 今回釣りはこんなところだ。センセイが急に来れなくなったのは残念だった。皆、昔とは違った環境で暮らしているのだから、それは仕方のないことだ。しかし前回も今回もそうだが、久しぶりでも声を掛ければ一緒に釣りに行こうと言ってくれる仲間がいることが、自分がバス釣りを続けてきた中で得た一番のことだったのかもしれない。最近、バス釣りを再開してそんなことを思うのだ。 Tackle (ラバージグ他全般) Rod:ハートランドZ ドットスリー Reel:ミリオネアベイキャスティングSP Line:PE2号+シーガーグランドマックス4号 (クランク) Rod:ロードランナーBSM63 Reel:カルカッタ200 Line:PE2号+シーガーグランドマックス4号 (ライトリグ) Rod:ハートランド 白震斬 Reel:イグジスト2506 Line:アヴァニシーバス0.8号+アヴァニエギングリーダープレミアム1.7号
by pioneerfield
| 2008-07-19 23:14
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