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2006年 07月 29日

ST without rods Vol.2

昔、修学旅行のときに見た鴨川べりの納涼床は何とも涼しげで、中学生の分際で風情などというものが分かっていたのだかどうだか分からないが、とにかく印象的だったことは確かだ。

そう、夏の京都といえば鴨川沿いだ。前回来た時は真冬の雪がちらつく頃だったが、今回は気温が余裕で30度を超える真夏だ。何もこんな時に京都に出張しに行くことはないと思うが、まるで狙ったかのように金曜日に出発だったので、ここは何も言わずに京の休日を満喫しようではないか。

さて、桂川の西にそびえる巨大な敷地と建造物群で仕事を終えた後は祇園で夕食。しかも京料理ではなく中華料理だったが、異様に美味い。その後は伝統的建造物保存地区をさまよい、上機嫌で宿へ向かった。明日は一人で社寺参詣である。

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朝から京都は暑い。ひとまず街中にはいられそうにないので朝一のバスに乗り、大原へ。一時間ちょいの旅路だが、鴨川支流の里川風景が和ませてくれる。いかにもアマゴが出てきそうな川がバス通りの目下に続いている。

大原に着くと、市街よりも気温が低く、涼しげだ。目的の寺院の参観時間には少し時間があるので沢沿いを歩き、音無しの滝へ。普段イワナ釣りで見慣れているような景色だが、そこは京都。こういう滝の傍には紅葉があるのは流石だ。秋になればさぞかし趣のある風景になるだろう。

さて、次に向かったのは早くも今回のハイライト、「宝泉院」である。鴨居と柱を額に見立てて室内から庭の緑を眺める「額縁庭園」。朝の早い時間に行ったためか、他の参観客も少なく、大原の里に吹く涼しげな風が額縁から部屋に入ってきて、永遠にここに居たい気分にさせられた。たまにはこういう場所で何も考えずに1時間ぐらいずっと座っているぐらいの余裕を持つことを思い出した。

昔の人も、なかなかやるものだ。

d0000101_23443727.jpg三千院、そして前回行きそびれた大徳寺を回る頃には正午もとっくに過ぎていた。社寺参観の最後は岩倉の実相院である。なんか大徳寺以外は山間の寺院を巡っている気がするが、そこはやはり夏ですから。涼しい場所が絶対にいい。特にこの実相院に着く頃には辺りの森でヒグラシが鳴き始め、何ともいえない雰囲気に包まれた。ここの見せ場は「床みどり」。鏡のように磨き上げられた床に庭の紅葉の緑が映り、緑の床が現れるのだ。

ちなみに視力の悪い自分は眼鏡を外して眺めてみたが、はっきりと見えていない床の緑の方がむしろすばらしく見えた。視力が悪くて得をしたのはこれが初めてだ。

夜は例によって先斗町へ出向いた。納涼床のある店は高そうな上に混み合っていたが、何とか半分川べりに出ている店に入って夕食。こうして夏の京都の短い旅は終焉を迎えた。

さて、次回は紅葉の時期を狙って行きたいと思うのだが、まあ意外に新横浜から新幹線で2時間とは近いことが分かった。いつも川に行くよりも時間がかかっていないのは驚きだ。今回もロッドを持たない旅だったが、次回あたりは持っていってもいいかもしれない。使うかどうかは置いておいて。

by pioneerfield | 2006-07-29 22:44 | travel sketch | Trackback(1) | Comments(1)
2006年 07月 15日

夕闇

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夕闇に包まれつつある渓谷に一人、竿を振り続ける。濁った水の中、一匹、また一匹と次々と淵から現れてはミノーを襲うイワナたちはまるで釣り人を谷の奥へ奥へといざなっているようであった。

その淵に行き着くまでには少し時間がかかる。

家を深夜0時に出発したにもかかわらず、関越自動車道の事故の影響で川越までの国道で大渋滞に巻き込まれ、何とか抜け道を探しながら川越インターから高速に乗り、魚野川に着いたときには夜が明け始めていた。

天気は朝方は良かったものの、そのうち雨と雷が激しくなってきた。少しぐらいの雨ならば、逆に魚の活性は高く保たれるので好都合だ。案の定、降り始めにはヤマメが良く追ったが、雨脚が強くなると同時に川は増水し、濁りが増してくると魚の影すら見えなくなった。

こうなってしまうと釣りの中断を余儀なくされる。この雨だったらどこへ行っても同じような感じだろう。丁度昼の時間なので少し車の中で寝に入った。どうやらここら一帯には大雨洪水警報が発令されているらしい。このまま午後まで降れば負けを認めて帰るしかないだろう。



d0000101_239813.jpg目が覚めると、雨は既に上がっていた。しかし近くの山にはぶ厚い雲がかかっていて、今にも降ってきそうな感じだ。川を見てみると、魚野川本流はもちろん、支流でさえも茶色い泥の濁りが入っていた。濁りがきつすぎる・・・。とにかく釣りができる場所を探さねばならない。沢に入っていけば幾分回復も早いはずだ。支流をカーナビで探しながら車を走らせると、支流のそのまた支流にたどり着いた。

濁りは抜け切れていないが、これぐらいなら釣りはできるはずだ。鹿留川で濁りの中釣ったイワナのことが思い出され、ひとまず合流点から釣り上がっていった。予想以上に水量がある川で、堰堤下で20センチを超えるイワナが出た。やはり濁りの中でも魚は食ってくる。堰堤を越えてもイワナは出た。それどころか奥に入るにつれて魚影が濃くなってきている感がある。

そして辿り着いたのがこの淵だった。キャストしたミノーをイワナが追った。目測だけでも尺はあるイワナだ。



d0000101_239234.jpg次のキャストで根掛りのようなバイト。今まで釣ってきたのとは少し違うサイズだ。やり取りに時間をかけながら慎重に寄せ、砂地を利用してランディングすると、30センチには少し及ばないが、体高ある魚体だった。

続けてキャストするとチェイスは続く。まるでこの淵のありとあらゆるイワナが、投げるミノーにチェイスしてきている感じだ。



d0000101_2394240.jpgいい加減数匹掛けるとチェイスも減ってきた。ここでようやくルアーチェンジし、一投目には再びイワナが追う。そして二投目で先ほどと同じような根掛りのようなバイトとともに上がってきたのは尺を超えるサイズだった。

辺りは薄暗くなってきている。時間を見ると既に5時をまわっていた。このままこの淵の先へ進みたい。奥へ奥へと入っていけば、もっと凄い場所があるかもしれない。そうは思いながらも、淵から次々と現れるイワナたちがまるで夕刻の峪に迫る闇の中に釣人を迷い込ませようとしているような気がして、少しぞっとした。

一旦、ルアーへの反応が無くなったのを機に、帰途につく。今上がれば明るいうちに車には戻れるだろう。車に戻ると、再び雨が降り出してきた。そしてその雨は警報どおりの土砂降りの雨となって、止むことはなかった。




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Tackle
Rod:ストリームトゥイッチャーボロン
Reel:イグジスト2004
Line:スーパートラウトアドバンスサイトエディション5lbs
Lure:タックルハウス・バフェットSD43, スカジットデザインズ・ソリッドテールディープ, ノースクラフト・ジュリア

by pioneerfield | 2006-07-15 23:25 | travel sketch | Trackback | Comments(2)
2006年 07月 02日

番外編―味噌煮込み、巡礼+野池のバス

d0000101_22282568.jpg友人が岡崎に引っ越してから何度か行こうと思っていたのだが、ナビを搭載したのにかこつけて、ここらで行ってみることにした。で、今回は番外編。in岡崎です。

で、やはり岡崎といえば味噌煮込みシリーズなわけだが、今回は友人宅に転がっていたガイドブックを頼りに老舗のとんかつ屋にトライ。ガイドブックには「とんかつ」としか書いていなかったので果たして味噌カツがあるのかどうか友人と揉めていたが、いざ店に行ってみると、「当然だろ」とばかりにメニューに載っていた。流石は老舗。出てきたカツを二人して「ムゥ!これは・・・!」などと海原雄山並に狼狽しながら平らげた。

しかしまあせっかく岡崎まで出向いてるのだが、やっていることが友人が地元にいたときの普段の日曜と変わらん。昼飯→ゲーセン→DVDレンタルショップ→本屋という、通称「巡礼」コースを踏襲してしまった。あとHACに行ったら五大本山コンプリートだったのだが、残念なことにHACは無かった。無念。ちなみにHACとは横須賀各地でメジャーなドラッグストアである。

で、近くにバスの某プロショップがあるというので、せっかくだしバスでも釣ってみる?ってなことになった。たまたま、というか例によって車にはSTS68Siが積んであるので釣りはできる。おまけにエギング用PEスプールも搭載されているので、下手なバスタックルよりも数倍高性能です。早速ライトリグってことでジグヘッドとスモールラバージグとワッキー用のレインズスワンプを買いこんで、次の日の朝に野池へ。

行ってみるとすでに何人かの先行者がいる。「あー、こりゃ釣れんな」と、いつものトラウトの釣り並に先行者を見るなりやる気が失せた。が、どうもみんな攻めやすい場所しか攻めていないので、ブッシュを掻き分けて池の裏道へ突入し、ジャングリングを開始した。で、これが大当たりで、ガツガツ食う。さすが、ブッシュを掻き分けている時に蜘蛛の巣まみれになったので、ここの道は先行者なしとは思ったが、予想通りだ。そういえば昔はこういう人のやらないところを釣ってたもんだ。今でもそのソウルはトラウト釣りに生かされているのだが。

まあ切られたりブッシュに巻かれたりして結構バラしたが、久しぶりにバスをやってみると面白かった。やっぱ野池のオカッパリは最高です。なんだかんだであっという間に時間は過ぎていたが、岡崎熱いッス。色んな意味で。このままいくと頻繁に通ってしまいそうで恐い。

by pioneerfield | 2006-07-02 22:21 | travel sketch | Trackback | Comments(0)