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2008年 03月 29日

里川を梯子する

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里川の釣りの心地よさを再認した前回。今回の釣行では狩野川か菅野川のどちらに行こうか直前まで迷っていた。狩野川は魚のサイズは大きいとは言えないが、ゴミが少なく、渓相としては最高だ。一方、菅野川は桂川の支流だけあって魚影も濃く、サイズの良いイワナやヤマメが出る可能性も高い。

散々迷った挙句、向かったのは狩野川。その支流で朝マズメを迎え、川を釣り下る。ところどころのヒラキでアマゴのバイトがあり、コンスタントにヒットしてくるのだが、いまいちサイズが伸びない。結局、この川での最大は伊豆にはもともといないはずのイワナだった。

これにうんざりした、というわけではないが、どうせなら菅野川にも行ってみようと思い立ち、伊豆から急遽山梨へ。丁度時間もプライムタイムを過ぎた10時ごろになっていることだし、この川でこれ以上粘っていても、これ以上の釣果は見込めないような気がした。

d0000101_1111355.jpg菅野川に到着したころには、既に午後1時を過ぎていた。前回、好調だった場所から釣りあがる。

が、期待に反して減水が著しく、魚があまり追ってこない。途中でヤマメとイワナをキャッチしたものの、前回のようにはいかなかった。しかし今から他の川に移るのも面倒なので、この区間の下流を釣り下っていくことにした。

幸い、先行者はいなかったようで、水深のあるプールでは良いニジマスのファイトを味わった。ここでは、ヤマメもヒットさせたのだが、残念ながらバラシてしまった。まあサイズはそんなに大きくなかったので問題ないといえば問題ないのだが。



d0000101_1113525.jpg一通り、車を停めた周辺は探り終えた。時間も3時を過ぎているので、入れるとしたらあと一箇所程度だろう。そこで、最後はこの川の上流域に入ってみることにした。

ここはかつてはヤマメの放流がさかんに行われていたところで、放流ヤマメとは言えど、尺近いヤマメが釣れたものだ。渓流を始めたばかりの頃はよく来ていた区間だったので、見覚えのある景色の中、上流に歩を進めていく。



d0000101_1114942.jpgしかし、魚は既に抜かれてしまった後なのだろうか。良い渓相とは裏腹に、思ったより魚が出ない。ようやく、途中で25センチほどのイワナをキャッチ。桂川支流には色々なイワナがいるものだが、これは斑点が小さく、オレンジ色の斑点がはっきりしている魚体だ。

そこからさらに上って行くも、魚の反応は渋く、少し早いが川から上がることにした。今回は里川を梯子してしまったわけだが、これはこれでなかなか面白い試みだったかもしれない。さて、次回はいよいよ本流でヤマメを狙い始めてみようと思う。


Tackle
Rod:サーフェイストゥイッチャーSTS-501Si
Reel:イグジスト2004
Line:シルバースレッドアイキャッチPE0.6号+フロロカーボン3lbs
Lure:バフェットSD43、SKミノー50SD

by pioneerfield | 2008-03-29 23:22 | travel sketch | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 22日

里川

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里川―聞くからに郷愁を誘う言葉の響きだが、自分にとってはこの里川こそが自らの釣りの最も本質的な部分を表していると思う。

どうも釣りばかりに気を取られていると、川にしか意識が向かないものだが、田畑を縫って流れていたり、近くに民家があったりするからこそ、里川はその土地の生活の匂いがする。里に春が訪れるこの時期は、川から上がって車を停めてある場所に戻る間に、特に鳥の鳴き声や50ccバイクのエンジン音、草刈り機の音、ようやく七分咲きになり始めた梅の花や畑の傍に植えられた河津桜が気になる。

旅とは何も高名な観光地を巡るばかりが旅ではない。こうした人の生活が染みる里川を歩くことこそが贅沢だと言える旅もある。

前置きはさておき、今回訪れた二つの里川。二日間の釣行の一日目の夕方に入ったのは、自分が好きな川のひとつである桂川支流の菅野川だった。

この日は午後からの釣りだったが、本流や別の支流のゴミの多さにうんざりとしていた。魚をバラしてばかりで、まだ一尾もキャッチしていないせいもあってか、夕方ぐらいは気持ち良く釣りのできる菅野川を選んだ。

d0000101_23264836.jpg自分がよく釣り上がる区間は、川幅は狭いがヤマメが多い。サイズは期待できないが典型的な里川の釣りを堪能できる場所だ。この日は平日に休みを取れたこともあって、おそらく先行者はいないであろう緩く狭い流れを遡っていった。その期待に漏れず、小さいながらも奇麗なヤマメがコンスタントにミノーを追った。トレースコースを何度も変えながら、最も食わせ易い流速のスポットで食わせる。魚が追うのが見えると、断然気分が高まる。

途中で、裕に尺を超えるイワナがミノーを追うもフッキングに至らず、悔しい思いをするが、すぐに上流では再びヤマメやニジマスが追う。釣りにはリズムというものがあって、この川に来るまではどうもそのリズムが合っていなかったのかもしれない。さっきまでの釣りが嘘であるかのように、テンポ良く釣り上がっていく。この川は自分の釣りのリズムに合う川だということだ。

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しばらく行くと、いかにもイワナが潜みそうなヒラキにさしかかり、期待どおりにヒットしてきたのは25センチほどの良型のイワナだった。それを最後に、暗くなり始めてきた川を後にした。

さて、まだあと一日残っている。釣り逃した尺イワナを朝一で再び狙ってみるのも良いが、どうせなら別の川へ旅をしよう。少し離れてはいるが、富士吉田から御殿場を抜けて、沼津へと下り、途中の温泉で朝まで仮眠を取る。次の日に向かうのは狩野川である。

狩野川は昨年度から支流が期間限定でルアーの解禁となり、今年はいよいよ本流が解禁されるなど、注目度が高いフィールドだ。早速本流を攻めてみるという手もあったが、朝のうちに魚が残っているであろう支流に入ることにした。

流れの強い瀬には魚はついておらず、流速の緩いヒラキなどを中心に、ディープダイバーで比較的スローなトゥイッチングをかけていく。魚影はそこそこ濃そうだが、ヒットに結びつくものは少ない。水温が若干低いせいもあって、やはりアップストリームで攻めていくのには限界があるのかもしれない。そこで攻め方を変えて釣り上がりながらもダウンで流していくという非効率的な釣りに出た。

しかしながら、この釣り方が功を奏したようで、すぐにヒットがあった。ここで釣れてくるのはヤマメではなく、アマゴだ。サイズは15センチ前後が中心で、20センチを超えると「良型」になるのかもしれない。

それにしても良い里川だ。すぐ隣の半島にこんな良い里川があるなんて、意外だった。魚のサイズには決して満足はいかないが、それでも何回か通ってみたくなる、そんな川だ。狩野川と言えば、鮎が有名な川だが、アマゴの美しさも負けてはおらず、春の陽気の下で釣り進むのが心地よい。午後には少し本流域も探ってみたが、こちらもとても家から2時間強で行ける川とは思えない渓相。もっと良いシーズンになれば魚が出るかもしれない。

d0000101_0153324.jpgさて、いくつかの支流を回って、夕方には朝の支流に戻ってきた。既に何人かの釣り人が入っていることは間違いないのだが、釣り下って行くとすぐにアマゴの反応があった。午前中はディープダイバーを多用したが、水温が上がっていることも考慮して、シャローランナーでダウンクロスの釣りを続ける。夕マヅメが近づくにつれて魚の反応は良くなり、小さいながらも5,6匹の綺麗なアマゴと出会えることができた。

そこは人々の生活のそばにある里川。暗くなりかけた川沿いの道を歩いて戻るるとき、畑の傍らに植えられた河津桜を目にした。これに続いて、そろそろ、里には桜の花が咲く季節になりそうだ。そんな中で釣りができるなんて、何と幸福なことだろうか。日本に暮らし、日本の里川で鱒釣りができることを、誰ともなく感謝したい。


Tackle
Rod:サーフェイストゥイッチャーSTS-501Si
Reel:イグジスト2004
Line:シルバースレッドアイキャッチPE0.6号+フロロカーボン3lbs
Lure:バフェットSD43、SKミノー50SD、ツインクルTWS45

by pioneerfield | 2008-03-22 23:52 | travel sketch | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 15日

桂の解禁

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下流より2週間遅れて、桂川の上流の都留漁協管轄のエリアが解禁した。今年は解禁日が土曜日と重なることもあって、夜明け前からどこも人で一杯だった。

こういう光景を見てしまうと、どうしても人のいないエリアへと足が向いてしまう。支流の菅野川で、いつも入る場所には相変わらず車一台も停まっておらず、独占状態だった。このエリアは、実を言うと尺ヤマメの実績ポイントなわけで、解禁日の誰も入っていない状況では否が応にも期待が高まる。そして最初のプールで早速尺を越える魚がバイトした。

しかし、フックアップに至らず、何の魚か確認が出来なかった。悔しい思いをしながらもすぐに20センチそこそこのヤマメがヒットし、なんとかスタートを切ることができる。それにしてもさっきの魚は何だったのだろう。ヤマメだったとしたら良いサイズだった。

d0000101_23395551.jpgさて、このエリアではその後に放流したてと思われるニジマスと、こちらは自然繁殖したと思われるヤマメを何匹かキャッチし、別の場所へと移動することにした。ひとまず、支流らしい釣りは堪能できたことだし、次は、桂川のもう一つの面、水路のテクニカルゲームである。

本流や菅野川のような里側の釣りが桂川のA面だとすると、水路(といっても支流には違いないのだが)の小場所を釣っていくのがB面と言えよう。しかし、正確なキャストのテクニックが要求される上に、えてして桂川ではこうした支流にビッグトラウトが生息しているので、侮ることはできない。最初に入った水路では、上手いことキャストは決まったのだが、尺はあろうイワナをバラしてしまい、無念な結果に終わってしまった。

次に向かったのは、自然繁殖したと思われるニジマスが生息する水路。ここではかつて、40センチオーバーを何匹かキャッチしているし、50センチ近いニジマスにフックを伸ばされたりもしている場所だ。お世辞にも綺麗な川とはいかず、釣っていても気持ちの良い川でもないが、魚影の濃さは他の比ではない。

その川を上流から釣り下っていく。ところどころでニジマスが追うが、上流は水深が浅いのだ。どうも小型が多い。しばらく行くと、生活廃水が流れ落ちるポイントに行き着いた。ここはそこそこ水深があるので、バフェットSD43でしつこく粘っていると、この川名物のスーパートラウトがミノーを襲った。

掛けてからすぐに、ブラウンだと分かった。しかも50センチ近い。5.1フィートのサーフェイストゥイチャーがバットからベンドし、ロッド全体で魚をいなす。とにかくゴミが多い川なので、巻かれたら一発でバレてしまう。何回か突っ込まれながらも、「曲げて獲る」ロッドのおかげで、容易に寄せることができ、ネットで救い上げた。

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50センチ近い雄のブラウンだ。痩せてはいるが、なかなかのサイズである。そういえばこの川にはブラウンも時々ヒットしていたんだ。その後にも少し下流でもブラウンをキャッチした。Bサイドもこういう釣りができるから面白いといえば面白いのだ。

さて、水路の釣りも少々飽きてきたので、午後は本流へ入ってみることにした。ここでの狙いはヤマメだ。既に人が入った後なので、あまり釣果は期待できないが、それでも瀬肩を攻めると残っているヤマメがヒットした。数は出なかったが、25センチそこそこのヤマメもヒットし、掛けた後のローリング感を久しぶりに味わったりした。

今回の釣りはこれで終了。解禁日だし、そこまで粘っていても釣果は伸びないだろう。しかしこの時期の桂川は比較的ビッグトラウトが釣れる気がする。なんだかんだで3月、4月は桂川に通ってしまいそうな勢いだが・・・。
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さて、朝一でバラしてしまった魚だが、月曜に同じ場所に入ったI君がそれと思わしき魚をキャッチした。サイズからしておそらくこいつではないかと思うのだが・・・。詳しくはI君のブログ「Angler Days」を見ていただきたい。

Tackle
(支流)
Rod:サーフェイストゥイッチャーSTS-56Si
Reel:イグジスト2004
Line:シルバースレッドアイキャッチPE0.6号+フロロカーボン3lbs
Lure:バフェットSD43
(本流)
Rod:サーフェイストゥイッチャーSTS-68Si
Reel:イグジスト2506
Line:アヴァニシーバス0.8号+フロロカーボン1.75号
Lure:バフェットSD55

by pioneerfield | 2008-03-15 23:40 | travel sketch | Trackback | Comments(5)
2008年 03月 07日

STREAM TRAVELER CUSTOM LANDING NET Ⅴ

12月からコツコツと週末を利用しながら作っていたランディングネットだが、先日の解禁直前に出来上がった。フレームの方は2月の中旬には出来上がっていたのだが、ネットを編むのに時間がかかり、ようやく完成までこじつけたのだ。

出来はまあまあといったところだが、実は製作過程で結構失敗をした。まずはベンディングアイロンを用いたヒートベンドがあまり上手くいかずに苦戦。だいたい極寒期に外で卓上コンロを使うのだから、温まらないのは当然だ。結局これに1日費やすことになってしまった。

続いて、フレームをエポキシで接着する際に、枠型とフレームの間にセロハンテープを貼るのを忘れて、乾燥後に枠から外れなくなり、仕方がなく枠型をバラバラにしてようやく外した。ここで仕上がりのクオリティが悪くなると思われたが、その後の削りで何とかカバーした。

そして、最後にネットを35目で編み、いざフレームに取り付けようとしたとき、どうも穴が2つ足りない。どうやらフレームには33穴で空けてしまったらしい。そのため、ネットを再度33目にして編みなおした。

2年ぶりに作るといろいろと工程を忘れているものだ。しかし完成して魚をネットに収めると、思わずニヤリとしてしまう。今回のネットは内枠24.5センチ。渓流域で釣れてくる魚が最も写真映えするサイズにしたのだ。今年は是非このネットに尺サイズの魚を乗せたいものだ。

by pioneerfield | 2008-03-07 22:16 | ST WORKS | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 05日

PEミノーイング渓流編

昨シーズンから、本流の釣りにはPEラインを使用している。ミノーにトゥイッチを加えたときのダイレクト感と、フッキングのレスポンスの良さが良い感じで、流芯の向こうの緩流帯を攻める際に、今までのナイロンではすぐに流芯に呑まれてしまってバイトに持ち込めなかった魚も獲れるようになってきた。

そうなると、今年は渓流域でもPEを使用したい。本流ではバリバスのアヴァニシーバス0.8号を使用しており、グリーンのカラーが見やすかったのだが、残念ながら0.6号がない。さんざん検討した結果、渓流ではユニチカのシルバースレッドアイキャッチPEの0.6号を使用することにした。

このライン、ブレイデッドラインの中にモノフィラが入っていてコシがあり、ガイドに絡みにくいのが特徴。0.6号で6lbsと普通のPEよりも若干弱いが、渓流で6lbsは十分な強さだ。そして何より、チャートリュースのカラーが最高に見やすい。

これをメインラインに、リーダーにフロロの3lbsを約2.5mと長めにとった。理由は二つあって、まず第一に、キャスト時にリーダーをリールに巻きこむ長さなので、人差し指でリーダーを掬える。人差し指にかけるラインが極細のPEだと、リリースのタイミングが掴みづらいのだ。

もう一点は、手前ぎりぎりでバイトしてくる魚に対し、リーダーを長めに取ることによって、リーダー部分の伸度がある程度確保できると考えられ、バレを極力避けられると期待したからだ。

実際に1日使用してみた感じでは、フッキングもしっかりと出来るし、水中から拾ってくる情報量も多く、かなり良い印象で、欠点は特に見つからなかった。さらにアップストリームで釣っていても、糸ヨレがほとんど出ないので、バックラッシュが極端に少ない、と言うよりも皆無だった。

もう少し魚を数多く掛けてからでないと何とも言えない面もあるが、あとはよくバレるヤマメをどれだけバラさないか、というところだ。これでトラウトもすべてPE仕様になってしまった。

by pioneerfield | 2008-03-05 21:29 | T-Impression | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 01日

富士湧水を行く

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2ヶ月以上も魚に触れていない日が続いていた。昨年末のシーバスシーズンが一段落ついてからは、何かとタイミングが合わなくて釣りに行く機を逃していた。特に今年の寒さは例年よりも厳しく、2月も中頃になってもこの先一向に暖かくなる兆しなどないように感じられた。

ところがある週末、突如暖かな突風が吹いた。それとともに、自分の中に昨年の早春の渓の記憶が蘇ってきた。ようやくこの時期がやってきたのだと、準備を始める。

川のシーズンの幕開けには湧水が豊富な静岡県芝川を選ぶ。まだ行ったことはない川だし、解禁日で釣り人も多いだろうと、下見がてらの軽い気分だ。何も焦る必要などない。これから半年間も渓に立ち入れるのだ。

さて、今回も河津のアマゴエクスプローラー、I君との釣行だ。彼も自分と同様、この季節を待ちわびていた一人で、タックルの準備に余念がない。一通り下流から上流まで車で見て回ると、やはり解禁日だけあって釣り人が多かった。ひとまず入れそうな場所を探し、釣りをスタートする。

d0000101_23583981.jpg解禁日と言えども湧水の川だ。水温は9度もあり、ユスリカが大量にハッチしている。中にはカゲロウも交じっており、ようやく訪れた春を実感させられる。

ところが、進めども魚影は見えず、ただ滔々と水が流れるのみだった。渓相としては悪くはないのだが、魚がいる場所といない場所がはっきりと分かれているのだろうか。

魚がいなければ釣り自体が成立しない。少し上流に上がって、釣り人でごった返す場所から川沿いを歩いて上流に向かう。ようやく人もいなくなったところで再開。チャラ瀬が続くポイントを何気なくアップストリームで流していると、突然魚がミノーを追った。

本当に突然のことだったので、少し驚いた。残念ながらミノーをぎりぎりまで追ってから食わずに流れの中に帰って行った。時刻は正午になろうとしていた。ふと河岸を見ると、細い沢が流れ込んでいる。おそらく、というよりも間違いなくこの沢には人は入っていないだろう。少し進むと、ちょっとしたプールにアマゴらしき魚が定位しており、ミノーを投げると逃げて行った。魚はいるみたいだ。

沢自体は全体的に浅く、大型魚が潜めるポイントは皆無だが、ところどころに魚が着きそうな場所をピンで攻めていく。しばらく行くと白泡を立てる落ち込みに行き着き、その先は本流と合流しそうだった。

d0000101_2359446.jpg1投、2投とディープダイバーを少し潜らせて、比較的スローなトゥイッチでアクションを加えるも、反応はなかった。もうここには魚はいない、そう思いながらも3度目にミノーを通したとき、ロッドに鋭いバイトが伝わった。

久しぶりのファイトを楽しむ間もなく、抜き上げた魚はイワナだ。少し痩せているが、ヒレがピンと張った綺麗な魚で、腹の辺りはオレンジがかっていた。初めての川での最初の1尾は、サイズはともかく嬉しいもの。I君に早速報告し、本流との合流まで上がると、再び釣り人が多いエリアに差し掛かっていた。

これ以上上流に行っても人が多いだけだろう。釣り人を避けるように歩いていくと、アシの間からちょっとした流れ込みが小さなプールを作り出していた。今日はどこも人だらけなので、こうしたピンスポットの方がむしろ魚が残っているのかもしれない。キャストには多少慣れが必要だが、午前中から釣りを続けているだけあって、ようやく半年前の感覚を取り戻しつつあった。

d0000101_23592759.jpgアシに引っ掛けないようにコントロールしながら、ディープダイバーにトゥイッチを掛ける。水面に積み重なった枯れアシの下から銀の魚体がヒラっと光り、ミノーを襲う。呈よくランディングネットに収まったのは、今度はアマゴだ。朱点ははっきりしていないが、これも綺麗な魚だった。

さて、I君と合流した後は下流部を中心に回った。芝川の周辺は、いたるところに水路が走っており、どこにでも魚が入れこめそうな感じがする。今回は下見も兼ねてのことなので、できるだけ色々な場所を見て回っていると、夕方になってしまった。水温が高いせいもあって、夕刻の川はユスリカのスーパーハッチが見られたが、残念ながらライズも見えず、解禁日の釣りはこうして終了した。

今回の芝川のみならず、新しく訪れる川は新鮮だ。折角ストリームトラベラーと題しているのだ、行ったことのない川に積極的に行ってみよう。春に始まり、秋に終わる旅が再び始まるのだ。
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Tackle
Rod:サーフェイストゥイッチャーSTS-56Si
Reel:イグジスト2004
Line:シルバースレッドアイキャッチPE0.6号+フロロカーボン3lbs
Lure:バフェットSD43

by pioneerfield | 2008-03-01 23:34 | travel sketch | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 01日

STREAM TRAVELER 2008

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永遠に続くかと思われるほどの厳しい冬を越えて、

山が、森が、そして川が再生する時が訪れた。

深雪を湛えた山々から流れ落ちる清冽な流れを旅するのもいいが、

折角のことだ。今は緩やかな流れを旅しようと思い立つ。

岩を踏みしめる足取りも、枯れ草を掻き分けて進む足並みもおぼつかないが、

一歩一歩、かつての感覚が蘇ってくる。

2008年春、STREAM TRAVELER

今年も記憶を刻む旅に出よう。

by pioneerfield | 2008-03-01 00:00 | travel sketch | Trackback | Comments(0)