<   2011年 09月 ( 5 )   > この月の画像一覧


2011年 09月 30日

9月を駆け抜ける

d0000101_1243339.jpg

9月も今日で終わりだ。
秋ヤマメを求めて駆け抜けた季節も終わって、
明日は土曜だけど久しぶりに釣りは休憩。

5月の連休以来、良いヤマメには出会えていなかったけど、
頑張って釣りに行っていた甲斐があったのか、
今年は自分にとって上出来すぎる秋ヤマメを手にできた。

これは遠征の最終日での一尾。
台風による増水で前日まで全然良い魚が手にできなかった上に、
午前中に良型をラインブレイクしてしまった時は本当に本当に悔しかった。
それだけに、その後に掛けたこのヤマメをネットに入れたときには足が震えた。


d0000101_191862.jpg


次の週に釣ったこのヤマメは僕が今まで釣ってきたヤマメの中で一番綺麗だった。
婚姻色が出ている秋ヤマメは何度も見ているけれど、
こんなに鮮やかに赤が浮き上がったヤマメは初めてだった。

何枚もシャッターを切ったけれど、目で見るままの色を写真に残すのは
残念ながら、僕の未熟な技術では不可能だった。
このときばかりはもっと写真が上手くなりたいと思った。


d0000101_1142946.jpg


ボックスの中のミノーは来年も使って傷ついたり、失ったりしていくけれど、
今年の秋の釣りのことは、僕の記憶の中からずっと失われないと思う。

素晴らしい思い出をくれた素晴らしい東北の川と美しきヤマメに、感謝。

by pioneerfield | 2011-09-30 23:48 | armchair troutist | Trackback | Comments(0)
2011年 09月 24日

再生する川

d0000101_17151919.jpg

        まるで東北の川にいるかのような青白い岩と青白い水。



前回と今回の二度にわたる台風は、いつも訪れる桂川の支流にも多大な影響を及ぼした。
この支流は桂川に毎週のように通っていた時に訪れていたけれど、
数年前からアシが根を広げ始めて、場所によっては遡行が困難になるほどの密集ぶりだった。

アシに囲まれた川は魚の隠れる場所が多い分、魚影が濃い反面、釣人が敬遠するのか、この支流も釣人の姿は少なかった。
ギリギリキャストができるかどうかのスペースにミノーを投げ入れて魚を引き出す釣りが面白くて、
今年も何回か訪れていたけれど、毎年アシは根を伸ばし続け、このままでは数年後にはもはや川通しで遡行することはできなるかもしれないという様相だった。

d0000101_18193586.jpg

        尺ヤマメも飛び出したが・・・これはおそらく放流魚。



それが今回の増水で、川の中まで伸びていたアシが言葉どおり根こそぎ流されてしまったようだ。
それどころか、川底の岩は表面をヤスリで磨かれたように青白く、水もその研ぎ汁を含んだように青白く流れていた。

d0000101_1821551.jpg

        今日は一眼の予備に買ったカメラで試し撮り。使い方がまだよく分からない・・・。



釣りをしていて不意に東北の川にいるような錯覚に陥った。
そこかしこにあったゴミも流されてしまったのか、今日は少ない。
川底の岩に付着していた珪藻類も削り取られているせいか、ウェーディングシューズのグリップが心地よい。
ここが本当に桂川の支流かと思うぐらい、それほどいつもの川とは違っていたのだ。

d0000101_18221651.jpg

        釣果はヤマメが中心。時々ニジマスもヒットしたが、デカいニジマスは全部バラした。



数年かけてまたアシはその根を伸ばし続けるに違いない。けれど、これまでとは違った顔の川になる。
そして水面が見えなくなるぐらい密集してくると、何年かに一度、再び大水で流されていくのだろう。
川が再生するとはこういうことなのか?

まあ今日は9月最後の週末だし、魚の反応も上々だ。
来年はどんな川になるのかを想像しながら川を遡って行くのも悪くないと思った。



Tackle
Rod:エキスパートカスタムボロンEXC-510ULX
Reel:カーディナル3
Line:スーパートラウトアドバンスVEP5lbs
Lure:アレキサンドラ50HW

by pioneerfield | 2011-09-24 23:13 | travel sketch | Trackback | Comments(2)
2011年 09月 18日

秋ヤマメ旅は続く

d0000101_21192717.jpg


記憶の中にいつまでも残るような一尾がいる。
流れの中に放った後も、いつまでも余韻が残る一尾がいる。

先日の旅の最後に手にしたヤマメはそんな魚だった。
あんなヤマメを育む本流が岩手に流れている。
その川の存在を知っておきながら、次の週末に行かないという選択肢は無いんじゃないか?

思うんだ。たとえ片道7時間半の道程で、雨の予報だったとしても、
「行かない」という選択は、可能性の幅を自ら狭めているのではないか、と。
長時間を掛けて辿り着いたからといって、必ずしも釣れるという確証はないけれど、
釣りができる状況ならば、少なくともそこへ行ってみる価値はある。


雨の予報だったけれど、降り始めが遅くなっているらしかった。
先週よりも水位は下がっており、ほぼ平水に近いようだ。濁りも取れて、クリアな水が流れている。
しかし朝マズメから釣果は乏しく、20センチに満たないヤマメが1尾掛かっただけだった。
深夜の高速を寝ずに走ってきたので眠い。
このまま釣りを続けていても集中力が続かないので、車の中で仮眠を取った。

起きると午後2時を回っている。いよいよ雨も降ってきそうだ。
本流でも川幅の狭い区間に入る。
川に下りると雨が降り始め、既に霧がたち込めてはじめてきている。
岩盤に流心が当たり、砂が掘れている場所。ほぼクロスストリームにミノーをキャストして
何回かトゥイッチを掛けた直後、ヤマメが食った。

d0000101_21194993.jpg



d0000101_212078.jpg



d0000101_21202983.jpg



d0000101_21204857.jpg


鮮やかな赤色を纏った雄、33センチ。
ヤマメという魚が最期に放つ輝きの色。
こんなヤマメが、やはりこの川には居た。


その夜はずっと雨が降り、朝には止んだ。
本流は案の定濁りが入ってきたので、水が回復しそうな夕方に入るとして、支流へ。

d0000101_2121251.jpg


水量が多くて遡行が困難な場所もあるけれど、流れの緩い場所を中心に流していく。
20センチぐらいのヤマメを手にしたところで遡行を止めて、川から上がる。

d0000101_21214327.jpg



d0000101_21215731.jpg


気温はまだ少し高いときもあるけれど、季節はすっかり秋になっている。
水辺を飛ぶトンボも鮮やかな赤だし、ススキも穂をもたげている。

夕方になってもまだ完全に濁りは収まっていないけれど、本流へ入っていく。
ミノーをじっくり見せるためにダウンクロスで釣り下る。

d0000101_21221816.jpg


これは9寸弱。カバーの下に潜んでいたらしく、この川の魚としては黒っぽい。

この区間は2年前から気になっている場所だ。
一昨年、去年と、何度か良さそうな魚のバイトを逃しているが、まだ良いヤマメは手にできていない。

陽はもうすぐ山の陰に隠れようとしている。
早瀬から続く水深のある瀬尻にミノーが差し掛かったとき、ティップが押さえ込まれ、水面でヤマメが反転した。

d0000101_21223856.jpg


30.5センチの雄。今回の秋ヤマメ旅の最後に手にした尺上。
目で見るそのままの色を写真に残せないのが残念で仕方ない。

けれど、こんなに素晴らしいヤマメが釣れる川がここにある。
それだから、遠く長い道程も苦ではない。


Tackle
Rod:エキスパートカスタムボロンEXC-510ULX
Reel:カーディナル3
Line:スーパートラウトアドバンスVEP5lbs
Lure:アレキサンドラ50HW

by pioneerfield | 2011-09-18 23:35 | travel sketch | Trackback | Comments(4)
2011年 09月 10日

九月の疾走、秋ヤマメ旅へ。

d0000101_21522611.jpg


僕は思う。毎年、なんで9月はこうもあっという間に過ぎてしまうのだろう?

ひと月が30日しかないということではない。
延々と続くかと思う猛暑の8月を耐え抜いて、ようやく涼しくなってきたかと思うと、
気付くともう9月は終わりに差し掛かっていることが多いのだ。

釣りには厳しい夏を過ぎて、そろそろ秋ヤマメを釣りに出かけようかとする頃には
思いのほか残りの週末は少なくなってきていることに気付く。
そうなのだ。僕らはあんなにも美しく魚体を輝かせる秋のヤマメを釣る機会は実は少ないのだ。

書店の中でたまたま目に付いた「9月が永遠に続けば」という小説のタイトルに意味も無く共感を憶えるほど、
できれば10月が来ないで欲しいと思ってしまっていた僕は、いつもは8月の終わりに取る夏期休暇を今年は9月に取った。
ところが休みの開始を目前にして、台風12号が自転車より遅い速さで接近してきたのだ。
行き先の岩手の予報は週の前半まで雨。心配は尽きないが、逆に週の後半にチャンスが到来するかもしれないと勝手な解釈をして家を出た。


深夜の高速を花巻まで走るのも、もう何度目だろうか。
途中で土砂降りの雨にも見舞われたけれど、遠野に着いてみると雨は小降りだった。
しかしそれまでに降った雨で猿ヶ石川の本流は濁流と化していた。予想していた通りだ。
仕方なく、釣りが可能な支流を探す。どの支流も水位は増しているだろうが、
たまたま最初に入った支流では釣りができないほどの濁りではない。
釣り上がるとすぐにイワナがミノーを追った。これぐらいの濁りではイワナは活発なようだ。

d0000101_21524997.jpg


場所を変えて小型のヤマメを数匹で1日目は終了し、次の日は峠を越えて閉伊川の水系に。
ここも本流は厳しい。昨年良かった小渓流に入っていくけれど、魚はそんなに多くはないし、
型もそれほど大きくは無い。去年は25センチぐらいのヤマメが釣れたのだけれど、
川から上がって車に戻る途中で会った地元の方が話した「毎日のように人が入っている」との言葉に納得した。

d0000101_21564040.jpg


d0000101_2157083.jpg


ところで、キャストが困難なほどのボサ川を釣り上がっていくと時に絶対にルアーを通せないポイントが出てくるけれど、
えてして良い魚はこういうところに入っているみたいで、何度も逃げていくのを見た。
ルアーが通せないのだから仕方がないのだが、なんだかストレスが溜まっていきそうだ。

そんなときは釣り上がるのを止めて、川を変えてみるのだけれど、次に入った川では全く魚の反応が無くて、さらにがっかりとしてしまう。
盛岡から区界峠を越えればすぐの川だし、反応が無いのは当たり前と言えば当たり前か。

夜には大移動をして、北に流れる馬淵川の様子を見に行くことにしたけれど、
次の日の朝、本流を見るとやはりここも濁っている。

d0000101_2275421.jpg


稲穂が垂れる水田の中を走る水路のような支流。ここは何とか釣りができそうだ。
両岸が護岸されていて、ロケーションは良くはないけれど、イワナとヤマメの混生域のようで、
アシの下からミノーを追って飛び出してくる。

こんな川が何本かあるので、釣りができそうな川幅の川を狙って釣り上がる。
釣れるヤマメは8寸ぐらいだけれど、もう既にうっすらと婚姻色を出し始めている個体もいる。

d0000101_22139100.jpg


次の日も似たような川を探しに行こうかと思っていたけれど、この日の夜に強い雨が降った。
翌日、車を延々走らせて支流の様子を見て回ってみるが、どこも釣りができそうな様子ではない。
夜に雫石まで走り、翌日は竜川の支流を何本か攻めてみるけれど、
半日かけてようやく20センチぐらいのヤマメが1匹、前々日に入った支流へ戻って
7寸ぐらいのヤマメが数匹と、納得いかない釣果だった。
次の日は遠野へ移動して峠を越えた先の川で釣ってみるも、たいした釣果は出ず、
濁りと増水のこの状況下での川選びの難しさを実感し始めていた。

d0000101_22185170.jpg


d0000101_22274185.jpg


想像以上に辛い。行き当たりばったりで川を見ながら入って釣りをしているにせよ、
もう少しまともな釣果が出せるかと期待をしていたのだけれど、そんなに甘くはなかった。
関東に比べて釣人の少なそうな岩手だから、良い魚に出会えるかと思っていたのが完全に裏目に出た。
しかし増水後に必ずチャンスは巡ってくるはず。既に残された日程はあと二日だ。


d0000101_22374228.jpg


翌日。水位はまだ高いものの、猿ヶ石川の本流の濁りは、充分に釣りができるほどに回復していた。
2年前に初めて訪れてから、僕はこのアシに囲まれた砂の川の雰囲気が気に入っている。
本流と言えども、どうも魚が着いているのが意外にピンスポットだったりするので、
5.1フィートのロッドを使ってカバーを撃っていく。
ボサに引っ掛けてルアーをロストすることも多々あるけれど、カバーの奥から出してきたヤマメは
小さくても価値ある一尾だ。

d0000101_22472687.jpg


夕方にようやく9寸弱のヤマメを立て続けにキャッチ。
オーバーハングの下から出てきたから全体的に黒っぽい魚体をしているけれど、
婚姻色も出始めていてカッコいいヤマメだ。
ここに来てやっとまともな釣果になってきた。明日は最終日だし、せいぜい頑張って猿ヶ石川の本流を釣ってから帰ろうと思っていた。

最終日。朝一で田瀬湖より下流に入ってみたものの、濁りが取れておらず上流へ向かうことにした。
前日の気温が高かったせいか、遠野の町は濃い霧に包まれていて薄暗い。
この日は土曜なので他の釣り人も来ていそうだ。
現に入ろうとしていたポイントには先行者がいたので、別の場所に入って行くことにした。

昨日と同様、カバーを撃っていくと、オーバーハングの下から魚が出てきてミノーを食った。
サイズは8寸程度だけど、ヒットしてから何の魚か良く分からなかった。
ランディングしてみると、なんとブラウン。まさか猿ヶ石に来てブラウンを釣るとは思わなかったので思わず苦笑。

d0000101_225709.jpg


その後、上流へ移動することにした。大きな底石が入っている場所で、水深もそこそこありそうだ。対岸のボサ下にクロスストリームでキャストし、ダウン気味に流しながら釣り下っていく。

木の枝が張り出していて、いかにもヤマメがつきそうなポイントで、そのバイトは来た。
一瞬でロッドティップが押さえ込まれ、下流で水飛沫が上がる。
水面で反転した魚体を見て確実に尺を超えているヤマメであることが分かった。
そのまま魚が下流に走ろうとした瞬間、ラインのテンションが失われた。

デカかった!あれは余裕で尺を超えていた。ラインチェックはこまめに行っているつもりだったけれど、
さっきチェックした時は結び目のみで、結び目から上のチェックを怠っていた。
フックアウトなら、掛かりが浅かったと納得するしかないけれど、ラインブレイクは魚のせいではなく、
間違いなく自分のミスだ。今回もチャンスを目前にしながら詰めが甘く、結果を手にできなかった。

あまりの魚の大きさに釣りをする気を失いかけていたけれど、最終日なのだから最後までルアーをキャストし続けようと思って、再開。
釣り逃した場所から下流を丹念に流したけれど、20センチに満たないヤマメがヒットしてくるだけだった。

車で上流に向かうか。そう思ったけれど、入渓点から上流にも大岩が何箇所か点在しているポイントが目に入った。
さっきと同様、クロスストリームでキャストし、ヘビーシンキングミノーが岩と岩との間の緩流帯に差し掛かった瞬間。
一瞬のことでほとんど憶えていないが、反射的にフッキングしていた。
さっきのように下流で魚が反転する。この川独特の白っぽい魚体に鮮やかなピンク色を浮き立たせたヤマメの姿が見えた。

手前に寄せて上流に走らせ、ネットに流し込んでランディング。

36センチ。婚姻色を浮き上がらせたパーマークの残る雄のヤマメ。
こういう魚がいて、それを育む川があるから、この釣りを終わらせたくない。

d0000101_23392379.jpg


d0000101_2244037.jpg


d0000101_224941.jpg


d0000101_23402556.jpg



Tackle
Rod:エキスパートカスタムボロンEXC-510ULX
Reel:カーディナル3
Line:スーパートラウトアドバンスVEP5lbs
Lure:アレキサンドラ50HW、蝦夷1st50SⅡ 他

by pioneerfield | 2011-09-10 23:19 | ST Expedition | Trackback | Comments(2)
2011年 09月 06日

遠征

毎年恒例の岩手遠征。

今年は台風が接近していたので
出発の日を遅らせようかとも思ったけれど、
予定通り金曜の夜に出発した。

土曜に着いても釣りができる可能性はわずかかもしれないけれど、
川を見ずに「今日行ってもダメだ」と勝手に判断したくない。
行かないで後悔するよりも、現地に行って川を見てから後悔した方が何倍も良い。
結局、運良く土曜はなんとか釣りができた。

遠征も今日で半分が過ぎた。
相変わらず行き当たりばったりで
地図を見ながら行く先々の見知らぬ川に入っているので
釣果はいまいちだけど、やっぱりこういう釣り旅が楽しい。

放浪の旅の詳細はまた後日。

by pioneerfield | 2011-09-06 21:34 | travel sketch | Trackback | Comments(0)