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2009年 09月 05日

桂のシーズンなのだが・・・

今年の桂川は尺ヤマメがかなりの数出ているらしい。そんな情報を手にしたのはつい最近のことだったが、何故か気が進まなかった。前回の岩手釣行の気分から抜け出せないからだろう。釣人の少ない川で魚が釣れる川、さらには景色の良い川となると関東の何処を探しても見つからないのだが、とは言っても貴重な9月の週末を無駄に過ごすのも勿体無いので、とりあえずは桂川へと向かった。

朝一に入ろうとした本流では、既に何人かの釣人の姿が見られた。ちょっと前ならばがっかりするのと同時に躍起になって次のポイントへと向かっていただろうが、そういう気分にもなれなかった。

仕方なく、支流の中でも人の入るのが少し難しそうな区間に入った。朝はまだ早いせいもあって、水深の浅い瀬からはヤマメが活発にミノーを追ってきた。時折、ニジマスもヒットした。魚の数としては岩手の支流とひけを取らなそうだが、とにかく両岸を覆うアシの間を縫ってキャストをしなければならないので攻め辛いことこの上ない。

人があまり入らない区間とは言え、ここも桂川の支流らしくゴミが多く(とは言ってもこの川の下流部や本流に比べると少ない方なのだが・・・)生活廃水が流れ込んでいる場所もある。釣り上がりながら、いつもであればそんなことは気にせずに魚の反応を伺っているのに、何故か今日は気になってしまう。

自分の中でこの釣りに対する考え方が変わってきていた。ただ釣りができれば良い、魚が釣れれば良いというだけでは無くなってきた。休日一日をかけて釣りをしながら過ごすのだから、その質を高めたいと思ったとき、心躍る気分でルアーをキャストできるフィールドに行きたいと思った。

そんな迷いがあったせいかどうかは分からないが、この日はバラシばかりで、ようやく25センチほどのアマゴをキャッチたのみで、あとはさっぱりだった。9月の桂川はビッグフィッシュにめぐり合えるチャンスが高い。そうは分かっているのだが・・・・

by pioneerfield | 2009-09-05 23:17 | travel sketch


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