
福岡に行った時に「渋い!」と言って買ってきた小物、ランディングネットとネットリリーサーをつなぐベルトを、3月に作って1シーズン使った自作のランディングネットに取り付けてみたところ、オリーブグリーンのネットとどうもしっくりこない。なにぶん、やたらに細かいところが気になる性分なので、ネットを一から編み直すことにした。まあ元々今のネットの形状に満足がいっていなかったので、今回は編み方を変えて、より巨大な魚をすくい易いようにする。
で、前回使ったクレモナは全てオリーブグリーンに染めてしまったので、三崎にある漁具屋さんに買いに行った。さすが三崎、このようにクレモナと網針を扱っている店があるのが港町らしい。しかも何故か安い。竹製の網針なんてネットで1000円ぐらいの値がついていた気がしたが、なんとこの店では360円。まあ作りは多少悪いが使用には全く問題ない。支払いの時「領収書、書きますか?」と言われた。考えてみれば趣味でトラウト用のランディングネット作っている人がわざわざ三崎の漁具屋さんに買いに来るとは思えん。
さっそくクレモナを染色する。今回はオレンジ系統の色+グレーでくすんだオレンジを作ろうとしたが、若干グレーを入れすぎてブラウンに近くなってしまった。というか乾いた状態で部屋の中で見ると明らかにライトブラウン。しかし水にぬらした状態で外で見ると茶色に近いオレンジと、やけに中途半端な色になってしまった。しかしよく見るとなかなかどうして、渋い色になったのでとりあえずは成功というところか。
ネットを編む作業はひたすら単調作業だが、慣れてくればどうってことない。初めての編み方でも難なく完成することができた。枠に取りつけて見てみると、今度はリリーサーのベルトと色的にしっくりと来た。手編みのネットは買うと高いが、自作の術を知ってしまうと自分の好きな色、好きな形に作れるので楽しいものだ。