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2006年 05月 04日

New Adventure

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本格的なシーズンに入ったというのに、行けない日が多くなってきて、とうとうゴールデンウィークまで伸びてしまった。いつもの川でも良かったのだが、せっかくだから遠くまで行ってみようと思った。家を出る直前まで、いや、家を出てからもどこへ行こうか迷っていたが、とりあえず高速に乗ってから、惹かれるように北へ。関越自動車道に乗り換えて停まったのは高坂のサービスエリアだった。

前の晩は全く寝ていなかったのでさすがに睡魔に襲われて1時間ほど眠り、起きてから頭に浮かんだのが「群馬県利根川」という言葉だった。

すぐさま利根川に直行してもよかったのだが、仲間に電話して聞いてみた藤岡市内にある河川が気になるところなので、ひとまずはそちらへ行くことにした。関越から上信越へ乗り換えて高速を降りて道を進むと、新緑に包まれた川が現れて、いつもの通りの用意をして川へ下る。当然初めて入る川なので、期待感があふれているのだが、水が少ないらしく、良い流れがない。結局魚はキャッチできずに移動となった。

さて、さらに関越を北へ進むと前方には雪を残した山々が現れた。あの山を越えれば新潟だ。結局水上まで車を走らせてしまった。辺りはまだ桜が咲き誇り、ようやく春を迎えるといったところだろう。

高速を降りるとすぐに、利根川本流が見えた。桂川とは全く異なった流れ、思った以上に水量が多い。以前に下流でバスを釣っていた川と思えばこの流れは納得がいくのだが・・・。

早速釣りを開始する。が、流れの押しが強すぎて、ルアーが飛び出る、一見するとどこも良い流れに見えて、ポイントが絞りきれない、などと、乗っけから圧倒されてしまっている。さらに上流からはラフティングのボートが下って来たりと、トラブルが続く。せっかくここまで来たので何としても釣りたいことは確かなのだが、それと同時に初めての川で魚を探して釣ることがいかに難しいことなのかを知っているため、半ば諦めムードだった。

夕方を迎えつつあっても、何の反応もない。下流に下りながらダウンクロスで流していくのだが、上流からはボートが下ってきて、どうにもヒットしそうな雰囲気ではない。しかし、暫く進むと、ここぞという場所を発見。

そこは中州で分けられた分流の区間だった。ラフティングのボートはその分流には入って来ず、荒らされていない可能性は非常に高い。ここで出なければもう無理かもしれない、そう考えてトゥイッチを加えていたその時、ついに何かがヒットした。

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流れが強いので無理なファイトはせず、自ら下流に下っていき、魚を寄せる。ヤマメだ。ネットに収まったのはパーマークが残った26センチの魚体だった。

驚くほどのサイズではない。しかし、初めて来た群馬の利根川で苦労の末にキャッチした1尾だっただけに、自分の中ではクオリティの高い魚であった。いつも行く川をとことん突き詰めるのも良い。しかし、慣れた場所を離れて違った川に行くことは、リスクも高い反面、得られる経験値も高いのではないかと思う。

そして何よりも、行ったことのない場所に行ってみようと考えるのは、それだけでわくわくすることなのだ。


Tackle

Rod:サーフェイストゥイッチャーボロンSTS-68Si
Reel:イグジスト2506
Line:GT-Rトラウトエディション5lbs
Lure:バフェットS55

by pioneerfield | 2006-05-04 23:29 | travel sketch


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