2009年 07月 05日

夏の本流修行

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Day1

「金曜からアンティーズハウスに泊まって魚野川をやろうと思うんだが」
そうI君に告げると、彼も無理やり金曜に有給を取って行くことになった。この時期はどこもアユが解禁しているし、トラウト師の入る隙はないんじゃないか?そう思っていたところ、魚野川は7月10日解禁と言うことで決めたのだが、やはり魚野川をやるんだったら本流に拘りたい(支流は前に結構攻めてるし)。とりあえず思い思いのポイントに入れるように、2台で行くことにした。

が、例によって残業により出発時間が遅れた。この時間だと魚野川に着く頃には日が昇りきっているに違いない。そう考えると途中で高速を降りてひとまず利根川に入った。・・・のだが、2週間ぶりに見た利根川は前回よりも1メートル近く減水していた・・・・。なんだ、この渇水は。仕方ないのでロッドは降るが、釣れるような雰囲気ではない。早くも挫けそうになったとき、何とか1匹キャッチ。25センチそこそこといったところだろうが、これ以上利根川に時間を費やすのも無駄そうなので、魚野川へと向かった。

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魚野川は数年前から通っている川の一つだが、何といってもダイナミックな本流の雰囲気が楽しめ、周りに人工物が少ないためにこれほど釣っていて気持ちの良い川もなかなか無い。が、その反面本流域はどう攻めて良いのか分からない部分が多いため、どちらかというと苦手な川でもある。

とりあえず時期的には白泡を立てて流れるガンガン瀬を探して流していくのがセオリーと考えて、ランガンしていく。途中でちょっとした瀬から魚のバイトはあったが、残念ながらフックアウト。まあサイズはそれほどでもない。

I君の様子はどうだろうか?そう思っていたらタイミングよく電話が掛かってきた。
「もう全くダメです~」という声が携帯の向こうから聞こえてくる。そうか、自分だけでなくI君も苦手なのか、この川は。一度合流して情報交換をする。彼は朝から下流を撃っていたそうだが、全くバイトなし、と言う状況らしい。取り合えずまた分かれてサーチを続ける。自分は上流へ。

と、その前に支流のまた支流のシークレットポイントをチェックしておこう。過去にこの場所では尺イワナをキャッチしている。先行者はいない。渓流ロッドに持ち替えてポイントに近づき、一撃で仕留めなければならない。

結果はすぐに出た。水面から少し下でフラッシングするミノーに茶色い影が襲い掛かる、その一部始終が見て取れた。不思議と焦りはしなかった。面倒なので本流用の40センチ枠のコンクルージョンを持ってきたのが正解だった。ネットに収まったのは美しいイワナだ。尺は余裕である。

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支流の魚なので少し細いが、サイズは33.5センチだった。とにかくシークレットポイントは1投で決まった。

夕方になり、I君と合流して本日の宿泊地であるアンティーズハウスへと向かった。夕食前にマスターから色々と情報をいただき、明日は本流ヤマメ狙いで下流~中流に入ることに。ちなみにさっきのイワナは宿の「魚野川スーパートラウトヒットデータ」に記載されることに。おお、来年のギジーにデータとして出てしまうではないか。でも他の釣果がセンチ単位の中、一つだけ33.5という中途半端な数字なのはいかがなものか。33と言っておけばよかった・・・。


Day2

さて、次の日の朝は暗いうちから宿を抜け出して中流域へ。が、有力ポイントには既に先行者の影が・・・。仕方なく距離を取って下流に入った。良さそうな瀬が連続しており、いかにも魚が出そうな場所だった。が、しかし、ヒットしたのは25センチほどのニジマスと小ヤマメのみ。I君も小ヤマメのみで終了。

一旦宿に戻ってから朝食をいただき、再度下流部へ出撃。宿を出る前のマスターの「期待してます」が、妙にプレッシャーだ。

さて、下流域は笹にごり程度で魚の反応は良さそうだった。しかしながら土曜というだけあって、またアユ解禁の直前とだけあって釣人は多い。ひとまず入れそうな場所に入って釣りを開始すると、突然、バイトがあった。ヒット後に下流に走ってジャンプ1発でバラシ。ニジマスのようだったが、サイズはそこそこだった。

今度は中州に移動してガンガン瀬をダウンで流す。結構水流は強く、魚が居るのかどうかも分からなかったが、瀬の中でまたしてもヒット。が、これもバレてしまった。何故だ?PEを使っているとはいえ、フックもまめに交換しているし、ロッドもSTS-MN-Siを使っているのだが。まあ濁りが入ってるときはバイトが浅いことが多いので仕方が無いと言えばそれまでだが。

その後はいくつかのポイントを叩いていくが、どうにもバイトに恵まれない。やはり難しい川だ。過去の戦歴から言うと、丁度これぐらいのシーズンに尺ヤマメはキャッチしているものの、その他はほとんど本流では釣っていない。どっちかと言うと支流に足が向いていてしまっていたからだが。

夕方近くになり、そろそろダレてきた頃、たまたま入ったガンガン瀬の流れのヨレでバイトがあった。まだ居るか?そう考えてミノーをアレキサンドラに戻して一投目。食った。今度はバラさないように慎重にやり取りしながらランディング。27センチほどだが居付きの綺麗なヤマメだった。

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この日の釣果はこれにて終了。だが、このポイントはまだ居そうなので明日の朝マズメに攻めてみよう。


Day3

最終日の朝だ。さすがに午後までやってると明日に支障が出そうなので、今日は朝一のみで終了する。まずは昨日最後に釣った瀬に入る。・・・・が、魚がいない。何故だ?やはりポイント的には日が完全に出た後に魚が避難して移動してくる場所なのかもしれない。

仕方ないので、それよりも少し下流に下った瀬に入る。丁度良く大岩が入っていて、流れのヨレがくっきりと見える。早速そこを直撃すると、やはり出た。岩に潜られそうになりながらも何とかランディングしたヤマメは昨日と同じく27センチ。パーマークも斑点もくっきりと出ており、いかにも居つきのヤマメだった。

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その後はいくつかのポイントを回ってみたが、日が上がりきってからは反応は薄かった。タイムアップを迎え、宿へと戻る。宿に戻ると、I君が既に帰ってきていた。彼も不調だったらしいが、マスターから情報を色々と聞いていたようだ。その話、自分も聞きたかったよ。

さて、いまいち良い魚は本流では出ず、あらためて難しい川だと感じたが、逆に本流に通う「価値」のようなものを感じた。帰宅後に支流で釣ったイワナの写真をアンティーズハウスに送った返信で、マスターからメールをいただいたのだが、最後にその言葉をお借りして今回の旅を終了したいと思う。



「我々は、どちらかというと釣れなくて当たり前の釣りを趣味にしています。

その上、本流魚は気分屋です。

なかなか思い通りにいかないのも一興ですし、

だからこそ一尾の感動が大きいのですね。」




Tackle
Rod:サーフェイストゥイッチャーボロンSTS-701MN-Si
Reel:イグジスト2506
Line:アヴァニシーバス0.8号+リーダー1.7号
Lure:アレキサンドラ63HW

by pioneerfield | 2009-07-05 23:01 | travel sketch | Trackback | Comments(0)
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